大企業やスタートアップだけでなく中小企業まで、現在様々な企業の方がスマホアプリの制作や開発をして新しいサービスを生み出しています。
開発チームを持たない企業にとって、iPhoneアプリのサービスを作るには、開発会社に依頼することが一つの手段になります。
開発会社に依頼する企業には、当然外注予算があります。そして出来れば安くしたいと考えるのは当然です。
反対に、開発を請け負う開発会社にも人件費などのコストがかかります。このコストと利益を含めた金額が依頼する企業へ開発費として請求されます。
依頼する企業からすると出来れば安くしたいと考えるのは当然ですが、開発会社からしても、かかるコスト以下に開発費を設定するわけには行きません。
では、開発費が予算以上だった場合、どのようにすれば開発費を減額することができるのでしょうか?
商談の場で
「とにかく安くして欲しい」
と交渉しても、開発会社もコストを減らさないと、なかなか下げられません。
開発費に含まれる開発会社のコストを下げられるように
「開発会社のコストがかからないように依頼企業も協力するから安くして欲しい」
と交渉すれば、開発費の減額が進めやすくなります。
この記事では、開発会社にiPhoneアプリを作成依頼する時に重要な費用について説明し、どのように依頼したら開発費を削減しやすいか説明して行きます。
目次
iPhoneアプリリリースまでの流れ
まず費用について説明する前に、アプリリリースまでの流れについて確認しておきます。
- クライアントと開発会社で打ち合わせ
- UXとデザイン下書きの決定
- 開発スケジュールと費用の決定
- 開発
- クライアントの確認・納品
- App Storeへリリース
大まかにこのような流れになります。
クライアントと開発会社で打ち合わせ
まずはお問い合わせから作りたいサービスのヒアリングを行います。
通常は、営業マンかセールスエンジニアがお客様と打ち合わせを行い、作りたいサービスの機能や予算、大まかなUIなどを考えて行きます。
開発会社の仕事
- ヒアリングにかかる時間や移動コスト
- サービスや機能などの仕様書概要の作成
- デザインの下書き
を行います。
どのように協力するのか
ヒアリングにかかる時間や移動コスト
なるべく会議に出る回数を減らしたり、スカイプなどで遠隔でも打ち合わせができるようにするとコストを下げることができます。初回の会議以外でも、開発中の打ち合わせなどもなるべく対面ではなく、遠隔で行うことを共有しておけば、開発会社のコストはかなり下げられます。
サービスや機能などの仕様書概要の作成
ヒアリングを行い、サービスについてどのような機能が必要かまとめて、開発会社内でエンジニアなどと共有する必要があります。
サービスについて、まとめた資料などを用意していただくと、ヒアリングの時間短縮や打ち合わせ回数を減らすことができます。
デザインの下書き
機能などをヒアリングした後、デザインの下書きを共有し、双方の認識を合わせます。デザインが決まらないと、開発の工数が見積もれないためです。
しっかりとしたものではなく、ボールペンで書いたデザインの下書きなどを用意していただければ、デザイナーの工数を減らすことができます。
- 打ち合わせは遠隔で行う
- サービスについて資料を作る
- 手書きのデザイン下書きを作る
UXとデザイン下書きの決定
打ち合わせでヒアリングしたサービスの概要を決めていく過程です。
開発会社の仕事
- 登場人物ごとの行動の確認
- デザインのプロトタイプ完成
を行います。
デザイン下書きを見ながら、登場人物の行動を確認し、デザインプロトタイプへと落とし込みます。
どのように協力するのか
登場人物ごとの行動の確認
こちらも、登場人物はどのような行動を行うのか資料にしてもらうとコストを下げることができます。
デザインプロトタイプの完成
あまり凝ったデザインを要望するとコストは跳ね上がります。
iPhoneアプリのデザインはデフォルトで用意してあるものを使えば、工数をかなり削減できます。参考にしたアプリなどを提示し、なるべく工数のかからないデザイン進めることに合意すれば、費用を削減できる可能性は高いです。
- 登場人物ごとの行動について資料を作る
- デザインはなるべくデフォルトのものを使用することを伝える
開発スケジュールと費用の決定
打ち合わせの最終段階です。
開発会社の仕事
- 仕様書の確認
- スケジュールの決定
- 費用の合意
を行います。
どのように協力するのか
仕様書の確認
これまで打ち合わせで作成したデザインや機能をまとめた仕様書の確認を行います。
新規事業などは、しっかりと打ち合わせをおこなっても、伝え忘れていたことや想定していなかったことが出てきてしまいます。途中で追加する場合、余分に費用がかかってしまいます。
ここで大事なことは、決まっている部分をできるだけ多くすること。
スケジュールの決定
開発以外の広告などのスケジュールなどに影響がないように余裕を持ったスケジュールを作成しましょう。
納品日時を決めるより、納品時期などにして、開発に余裕を持たせると、開発会社は予期せぬ開発遅延に対応するコストを見積もり必要がなくなります。
費用の合意
特にここは契約に関するものです。
- 仕様書の確認をしっかりと行うことで追加費用を防ぐ
- 余裕のある納品期日を定める
開発
開発中に途中でアプリの経過や状態の確認を行います。
特にここでは、コスト削減はあまりできません。途中経過をテスト環境で確認して、確認します。
アプリの納品
ここで追加機能などがあると、費用が余分にかかります。
できるだけ、設計の段階で、全て含めているか確認をしておくことが大切です。
App Storeへリリース
アップル開発者登録料が必要です。
特にコストは変わりません。
まとめ
iPhoneアプリに限らず、開発を依頼する場合は、依頼する企業がどれほど協力できるかで、かなり費用を削減できます。
見積もりの段階で、予算オーバーでも、少しづつ打ち合わせを行い、削減していくことで、予算内に抑えることもできるかもしれません。
また、アプリの開発費用の大半は、開発者の人件費です。
開発者の人件費から見たアプリケーションの開発費の妥当性に関する記事はこちらです。
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