スマホアプリやウェブアプリケーションは非常に作成費用が必要なサービスまたは商品です。
企業のウェブサイト作成費用などの感覚で、見積もりなどをお願いすると、予想の金額をはるかに超えた見積もりが送られてきて、びっくりすることも少なくありません。
しかし高額な見積書を見ても、多くの依頼する企業には、制作会社から提示された見積もりがアプリ作成の適切な費用かどうか判断することは簡単ではありません。
そこで今回はアプリ作成の費用について詳しく説明していきます。
目次
作成するアプリのサンプル
特殊なアプリでは機能が複雑になりますので、スマホアプリやウェブアプリケーションの費用を判断しやすいように、作成したいアプリの機能を以下のように想定します。
今回想定するのは、飲食店に導入するメニュータブレットアプリです。
詳細は省きますが、以下のような機能があると仮定します。
- メニューを頼んだら、厨房と連携する
- タブレットはiPadを使用する
- メニューは、管理メニューから管理者が変更することができる
このような特徴があり、作成するには
- iPadアプリを作成するiOSエンジニア
- サーバーサイド作成するバックエンドエンジニア
- 管理画面を作成するフロントエンドエンジニア
- デザインやUIを担当するデザイナー
- 全体設計とスケジュールを管理するプロジェクトマネージャー
の5人が必要です。また開発期間は3ヶ月としました。
アプリの作成費用はどのようにできているのか?
まずは、アプリ開発の費用はどのようなものがあるのか知って行きましょう。
アプリの費用は
- ツールなどの費用
- デザインやコンテンツの費用
- 人件費
に分けられます。
ツールの費用
ツール代とはアプリを開発する時に、使用するデザインツールやプロジェクト管理ツールなどアプリ開発をスムーズに行うためのツールです。
チームの規模によっても総費用が異なりますが、だいたい一人月5000-20000円ほど必要になります。
デザインやコンテンツの費用
例えばウェブアプリケーションなら、アプリ内で使用する写真素材やスマホアプリならアイコンなどの購入費がこちらの費用です。
こちらもアプリケーションによって費用はバラツキがありますが、一つのアプリ毎10000-100000円ほどになることが多いです。
人件費
最後に人件費です。
アプリケーション開発に関わる職業は、デザイナー、プログラマー、システムエンジニア、プロジェクトマネージャーなど複数あります。
アプリの作成費用はほとんどが人件費
上の三つの中でも、人件費がスマホアプリ・ウェブアプリケーションの作成費用に非常に大きな影響を与えます。
アプリ作成の費用とは、この人件費と言っても大げさではありません。
アプリの制作会社は、どのようにこの人材を雇用や用意し、どのような費用がかかっているのでしょうか。
人件費と一言に言っても給与や保険などの雇用に関する費用や採用広告やエージェントなどの採用費、研修などの教育費などがあります。
それぞれポシジョンや雇用形態によって費用も異なります。
システムエンジニアの平均的な給与
まずは分かりやすい給与について説明していきます。
制作会社は、システムエンジニアを雇用し、アプリケーション開発を行なった場合、どの程度の給与を払っているのでしょうか。
システムエンジニアの給与について見ていきます。
引用:キャリアガーデン
年齢によってもバラツキはありますが、20代の経験が浅いエンジニアを除けば、年収500-700万程度といった感じです。
iPadを作るiOSエンジニア、サーバーサイドのエンジニア、フロントエンドエンジニアなどがここに入ります。
iOSエンジニアは高く、フロントエンジニアは一般的に安いとされますが、ここでは同じと想定しました。
デザイナーの平均的な給与
続いてデザイナーの給与です。アプリ開発に関わるのはいわゆるグラフィックデザイナーで、アプリやウェブのデザインを行います。
引用:キャリアガーデン
こちらも給与はかなりばらつきがありますが、400万程度でしょうか。
プロジェクトマネジャーの平均的な給与
最後にプロジェクトマネージャーの給与です。
引用:DODA
20ー30台の平均は600万あたりでしょうか。
開発期間中の給与合計
今回の開発チームを全て社員で作成し、平均年収からプロジェクト期間の給与を計算すると
職種 | 人数 | 期間 | 金額 |
エンジニア | 3 | 3ヶ月 | 4,500,000 |
デザイナー | 1 | 3ヶ月 | 1,000,000 |
PM | 1 | 3ヶ月 | 1,500,000 |
人件費合計は、7,000,000円となります。
そして実際の見積もりには、この費用に、採用費、教育費、営業費、利益を追加します。
低価格でアプリの作成を依頼するには?
スマホアプリやウェブアプリケーションの作成には、人件費だけでも、かなりの費用が必要です。
またエンジニア不足からエンジニアの給与や採用費の高騰が起こっています。
そのため、スマホアプリやウェブアプリケーションを作成する費用は、高くなっていくと予想されます。
しかし作成を依頼する企業には当然予算があります。では低予算で開発を依頼するには、どのような開発会社に依頼すれば良いのでしょうか?
海外開発で、人件費を安くする
制作費用を抑えるためには、人件費を抑える必要があります。
そこで、物価の安い東南アジアなどで開発を行うオフショア開発を活用する企業が増えています。
オフショア開発にも様々な種類があります。開発内容や予算なども様々です。
スマホアプリやウェブアプリケーションなどを依頼する時は、一度オフショア開発を検討することをお勧めします。
オフショア開発についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
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